- 多視点幾何に基づく画像を用いた空間情報処理
- ボケを用いた立体ディスプレイシステムの研究
- 物体の質感の画像認識に関する研究
- カメラキャリブレーション
- プロジェクタ
- 多視点画像
- プロジェクタカメラシステム
- バイオメトリクス
- 人物特定
- 人物行動認識画像追跡
- 画像認識
- 3次元形状
- 形状復元
- ステレオ
- ビジョン
- レンズシステム
空間を何通りもの位置や角度、また異なる時間にカメラで撮影した画像群を元に、その空間の3次元および時間変化を取得する方法を研究しています。内容を基礎と応用に2分すれば、基礎的研究には、幾何学的計算原理、カメラのキャリブレーション方法、誤差の存在下での統計的に最適な幾何的パラメータの計算原理、それに基づく数値アルゴリズムの他、映像トラッキングなどの基本的映像処理技術などがあります。応用では、東日本大震災の津波被害を受けた各地域を車載カメラで撮影した数十テラバイトの画像データを対象に、3次元構造やその時間変化のビジュアライゼーションを目的に研究を進めています。
人が目の前のシーンを見るとき、眼の網膜には眼の被写界深度の制約に由来するボケが生じています。実際の風景なのにミニチュアのように見えてしまう写真の例に見られるように、人間の視覚系においてデフォーカスボケは重要な奥行き手がかりであるにもかかわらず、これを効果的に再現できる映像ディスプレイは存在しません。見る人の視線変動をカメラで計測し、これを映像制御にフィードバックする注視反応ディスプレイを構築し、これによって普段の視覚的な感覚を再現できる映像ディスプレイシステムを研究しています。
人は物体の質感を、その表面の見た目や手触りなどから判断しています。質感の知覚は、微妙で繊細なものであるが、工学的には製品デザインなどにおいてきわめて重要な要素であります。本研究では、画像認識の手法によって物体表面の質感にかかわる特性を自動認識する方法を研究しています。これによってさまざまな工学的応用の実現を追及するとともに、人の質感知覚の科学的な理解を目指します。